非常に心地よい仕上がり

（開運の願い）
この度は密印体にて銀行印（縦なので認印として使うつもりですが）を依頼しました。

私は、勝手にこれを開運印と考えています。
ただしそれは印鑑に運を開いてもらおうというのではなく、自分が納得のいく印鑑を持つことによって、それにふさわしい仕事をしようという前向きの姿勢をとることができ、結果としてそれが開運に繋がればという期待を持つことができるからです。

自分を奮い立たせるための道具です。
旗印のようなもの。
それに２万円という価格は決して高くはないと思っています。

（印稿の修正）
注文の後、制作に入る前に印稿が送られてきます。
今回、文字の上部と下部のプロポーションを変えてもらいました。

それは各部で象形しているものが異なり、意味の違いを生じると考えたからですが、的確な代替案が出てきました。
それは意味の要求にも答え、全体のバランスにも優れたものと満足しています。

（印鑑の仕上がり）
印稿の段階で、細部の処理が心配されたのですが、印稿は文字のデザインの骨格を示すもので、細部の処理は次の彫りの段階で見事になされてきました。
すなわち、文字先端部の丸み、カーブの微妙な曲率、直線部分の太さの微妙なゆらぎ。

そういったものが非常に心地よい状態に仕上がってきたのです。
大事に使っていきたいと思います。

ありがとうございました。

■前のページに戻る>>