法人角印の「印」「之印」は必ず付けるのでしょうか
2018-02-01追加
法人角印の末尾「印」あるいは「之印」は、必ず付けなければならないというものではなく、各列間の文字数のバランス調整に用いられるものです。
まず下の例をご覧下さい。
「株式会社システムハウス」という11文字の社名の場合、各列4文字ずつ配置すると、左列末尾に1文字分の余白が生まれます。
そのスペースを埋めるために「印」を加えると各列4文字ずつになり、右のようにバランスよく収まります。
上の例も同様です。
「合同会社東都総合開発」は10文字なので、各列に4文字ずつ並べると、左列末尾は2字分のスペースができます。
そこで「之印」を加えて各列4文字ずつにすることで、右のようにバランスを整えます。
ここで逆の例を挙げましょう。
こちらは「株式会社アイダホ物流企画」と12文字の社名で各列に4文字ずつでビッタリ収まっています。
そこにわざわざ「之印」を加えると、右のように左列だけ6文字となり、全体のバランスが損なわれるだけでなく、左の列だけ窮屈な印象となります。
以上のように「印」あるいは「之印」は、単に各列間における文字数のバランスを整えるために用いられる、
そのようにご理解いただければ幸いです。