開運印鑑は取り扱っていますか?


当店では「開運印鑑」なるものは一切取り扱っておりません。

確かに、多くの、いやほとんどの印鑑ショップ(通販・実存店舗)が
「開運印鑑」を販売しています。

「開運印鑑」がその名の通り、「開運できる印鑑」であるとすれば、
それを持つ人は、その印鑑のおかげで必ず開運できることになります。
しかし、「印鑑にはその持ち主を開運させる特別な力がある」というのは、
極めて非科学的・非現実的で他力本願的な概念と申せましょう。

10万人の「開運印鑑所持者」が一斉に宝くじを買っても、
1等の当選者はその中に1人いるかいないかでしょうし、
仕事で成功・出世するのに必要なのは「開運印鑑」などではなく、
ご本人の不断の努力や勇気、他人にない創意工夫などでありましょう。
さらには一見「幸運=開運」にも思える、大事な人との出会いにしても、
それを結実せしめるどうかは、ご本人の人間性と資質次第でしょう。

そのように論理的思考を働かせていくと、つまり「開運印鑑」とは
「開運できるかも知れない印鑑」であり、言い換えれば
「開運できるかできないか、わからない印鑑」、もっと言えば
「必ず開運できるとは保証できない印鑑」に過ぎない、
という結論に行き着きます。極めて当然の帰結です。

となると、「必ず開運できるとは保証できない印鑑」を
「開運印鑑」と称して販売することは、法律的に問題ないのでしょうか?
たとえ現時点で問題なくとも、商道徳の観点からするとどうでしょう?

さすがに最近は開運印鑑販売業者も「開運できる」とは断言せず、
「開運印鑑はお守りだ」
「持ち主の人生を後押しするものだ」
「持ち主の考え方次第で道は開ける」などと、
まるで「信ずるものは救われる」的な、
いかにも苦し紛れのレトリックを駆使しているようです。

しかし、そもそも彼らはなぜそうまでして「開運印鑑」を販売するのか?
答は簡単、そこに大きな需要があるからです。
多くの消費者に「印鑑=開運グッズ」という図式が刷り込まれていて、
「開運印鑑」と謳えば、黙っていても売れていくからです。

「必ず開運できるとは保証できない印鑑」を「開運印鑑」と称して販売し、
金額の大小は別にして、確実に利潤を上げ続ける…

ここまでお話しすれば賢明なあなた様ならもうおわかりでしょう、

「開運印鑑」で本当に開運しているのは誰なのかということを。

…そして、彼らを開運させているのは誰なのか、ということも。

印鑑(正しくは印章)は、
「持ち主が本人であることを証明し、その権利と財産を護る」という、
現代日本社会的に不可欠の、極めて重要な役割を担っています。

私たちは、創業100年以上の虚カ福堂印房が運営する美印工房の名のもとに、
当店独自の書体による「この世に1本しかない美しい印鑑」をもって、
永く・確かにお客様のお役に立つことをお約束いたします。
また、そうすることで印鑑専門店としての本分を堅持してまいります。

以上、私たちの基本姿勢をご理解いただければ幸いに存じます。
※開運印鑑についてはもご参照ください。



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