美印工房店長のQ&Aブログ

■柘の堅牢性は2つと低い評価ですが、
 朱肉の油分により経年で印面が崩れるのでしょうか?

こちらについてもの数が少ないのは、他の印材と比較しての相対評価です。
柘は牛角類や象牙・マンモスなどと比べて堅牢度が劣るのは事実ですが、
だからといって「油分により経年で印面が崩れる」ということはございません。

堅牢度とは、具体的には、
「万が一の落下・衝突による印鑑の外枠欠損リスク」を指します。
それはあくまでも、誤って落としたりぶつけたりしたときの
「枠のかけやすさ(にくさ)」という意味です。

逆に言えば、普通にお使いになっている限り、
経年劣化や朱肉油分の浸透などによる印面の崩壊は考えられません。
私も40年近くこの商売に携わっておりますが、
そのような事例の発生に遭遇した経験はございません。

ただし、これはあくまでも「普通にお使いになる」場合を想定します。
たとえば、1日に数百回の捺印を数百日続ける、というような
実情に即さない耐久試験を経たものでないことは、どうぞご理解ください。