美印工房店長のQ&Aブログ

■黒水牛、白牛角の防中性がいずれも2つですが、
 対策なしでは虫害の可能性があるのでしょうか?

まず印についてご説明申し上げますと、
の数はあくまでも「相対評価」であり、
言い換えると「他の素材と比較してどうか?」という目安を表したものです。

柘、象牙は虫食いの可能性が完全にゼロであるのに対し、
牛角、水牛類は虫食いがごく稀に発生することは事実です。

そういう意味では虫食いの可能性が決してゼロではありません。
特に高温多湿の場所に長期間保管しておくと
若干ながらそのリスクは高まる傾向にあります。

しかし、定期的に印鑑ケースから取り出して虫干しにしたり、
冷暗所に保管することで、そのリスクは限りなくゼロに軽減されます。

また、彫刻済みの印章より、むしろ未彫刻の状態で、
印章店において長期間、それも何本もまとめて一括保管された場合、
虫食いリスクは高くなります。
従って当店も冷暗所に防虫剤を入れて保管しております。

そのせいか、当店では過去20年間で黒水牛・牛角ともに
虫食いが発生したケースはございません。

以上のことから牛角類の防虫性については、
さほどお気になさる必要はないかと存じます。