妹の結婚祝いに「実印でも送ろうかな・・」と思っていたところ、
父が急死しました。
遺産相続の書類に実印が急遽必要となり、
慌てて百貨店の印鑑売り場に行ったのですが、
ショーケースに並んだ印材や文字のサンプル、
そして販売員の姿勢にがっかりしました。
帰宅後、ネットで検索して、
二人の職人の写真が載っているこのお店を見つけました。
当初、「ネットで実印を買う」という事に抵抗を感じたのですが、
ページを読み進み、お店の姿勢と、二人の職人気質に感銘を受け、
注文することにしました。
デザインの仕事をしている妹夫婦本人に書体を選ばせたところ、
妹は永田 皐月先生の篆書太字を、
彼女の夫は小林 董洋先生の篆書太字を選びました。
発注してからは、印稿の確認や進行状況等、
お店で対面しているような丁寧なメールが何通も送られてきて、
安心と同時に、非常に好感が持てました。
そして、本日、本来の納期よりとても早く届きました。
迫力と繊細さに驚きました。これは「作品」です。
書類が次々と電子化されてゆく現代において、
印鑑の必要性は徐々に失われて行くように思います。
「早くて安い」だけを求めるのであれば、
そういうお店はいくらでも見つかります。
でも、今回のように、買い手の思いを理解してくれたうえで、
期待以上のモノを作成してくれるお店は、本当に数少ないと思います。
そんな、プロが作る本物を求める人には、安心して勧められるお店です。
自分のも欲しくなりました。
今、書体と印材で悩んでいます。
両先生、そして担当の方、どうもありがとうございました。
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