法人角印の末尾「印」あるいは「之印」は、
必ず付けなければならないというものではなく、
各列間の文字数のバランスを取るために用いられるものです。
まず下の例をご覧下さい。

「株式会社システムハウス」という11文字の社名の場合、
各列4文字ずつ配置すると、左列末尾に1文字分の余白が生まれます。
その部分を埋めるために「印」を加えると各列4文字ずつになり、
右のようにバランスよく収まります。

上の例も同様です。
「合同会社東都総合開発」は10文字なので、
各列に4文字ずつ並べると、左列末尾は2字分のスペースができます。
そこで「之印」を加えて各列4文字ずつにして
右のようにバランスを整えます。
ここで逆の例を挙げましょう。

こちらは「株式会社アイダホ物流企画」と12文字の社名で
各列に4文字ずつでビッタリ収まります。
そこにわざわざ「之印」を加えると、右のように左列だけ6文字となり、
全体のバランスが損なわれるだけでなく、左の列だけ窮屈な印象となります。
以上のように「印」あるいは「之印」は、
単に各列間における文字数のバランスを図るために用いられる、
そのようにご理解いただければ幸いです。